北照高校からのお知らせ
野球部が今夏甲子園出場の北海にリベンジ!来春のセンバツに向けて好発進!
第78回秋季北海道高等学校野球大会2回戦が15日、札幌・大和ハウスプレミストドームで行われました。北照が5−3で春季北海道大会、夏の南北海道大会を制し、道内公式戦17連勝中だった北海を下し、準々決勝に駒を進めました。地元・小樽出身の5番・畠山柊太右翼手(2年)が2回表に先制のセンター前タイムリー、8回にはセンターオーバーの2点タイムリー三塁打を放つなど3打数3安打3打点と大活躍。今大会からエースナンバー1を背負う右腕・島田爽介投手(2年)は、9回を投げきり6安打3失点で完投勝利を挙げました。
夏の引退後に演奏やチアダンスを習い、自分たちのプレーを後押しし続ける3年生の祈るような表情を見て、マウンドの島田投手が最後の力を振り絞りました。2回には自己最速139キロのスピードボールを投げていましたが、最終回の球速は130キロ前半がほとんど。突然3点を失い、2アウトでしたがランナーを一塁と二塁に背負い、ホームランを打たれればサヨナラ負けもある厳しい場面でした。「後ろには頼もしい仲間もいますが、エースナンバーをもらったからには、一人で投げ切るという思いでした」と島田投手。この日の133球目。最後のバッターをショートゴロにしとめると、先輩たちと同時に喜びを爆発させました。試合前日、コンビニエンスストアに立ち寄った際には、大好物のシュークリームに手を伸ばしかけ、「絶対にダメだ」と我慢。その成果が翌日の素晴らしい投球につながりました。
打のヒーローは、161センチと小柄な5番バッター・畠山右翼手でした。先制チャンスの2回と、追加点がほしい8回のチャンスでタイムリーをかっ飛ばし、スタンドに駆けつけた男女のサッカー部、吹奏楽部、ダンス部、有志の生徒の期待に応えました。畠山右翼手は、夏の甲子園の100回大会、101回大会に連続出場した地元のかっこいい野球部を小学生時代にテレビで見て憧れ、初志貫徹で北照に入学しました。努力で今年の春季大会のベンチ入りを勝ち取り、理想の姿に近づきましたが、夏はベンチ入りを逃し、悔しい思いをしました。だからこそ試合後は「北海に勝ったからと浮かれず、一戦必勝で次の相手にもぶつかります」と、気持ちを引き締めていました。
連戦となる16日の準々決勝では、甲子園優勝経験のある強豪・駒大苫小牧と対戦します。2013年以来のセンバツ出場を確実にするまで残り3勝。夏の練習試合でボロ負けが続き、上林弘樹監督から「最低のチームかもしれない」と呼ばれた選手たちの急速な進化に期待し、大きな声援をお願いします!
【高校野球ドットコム様に試合の模様をご掲載いただきました】
https://www.hb-nippon.com/articles/9435